高血圧による動脈硬化

高血圧と動脈硬化の関係

高血圧は、心臓が血液を送り出す際の動脈にかかる圧力が通常よりも高くなる状態を指します。心臓や血管に負担をかけるため徐々に血管が硬くなり、動脈硬化症が進行します。

動脈硬化症は、動脈内にコレステロールやその他の物質が蓄積し、血管壁が厚くなり硬くなる状態です。血管の内側を狭めるため、血液の流れが妨げられます。

この状態を放っておくと様々な合併症を引き起こす危険があります。心臓や脳の血管に動脈硬化が起こると、狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患、脳梗塞や脳出血などの脳血管疾患のリスクを高めます。

動脈硬化の進行を防ぐために、まずは減塩にとりくみ、高血圧の改善を目指しましょう。

高血圧の予防と治療

当院では動脈硬化による高血圧の場合、塩分制限などの栄養指導を行い、改善しない場合は降圧剤などの薬物療法となります。

減塩

減塩することで、体内のナトリウム濃度が低くなり、血管内の血液量が減少します。これにより、血圧の上昇を抑制することができます。また、高塩分の摂取は血管壁の炎症や免疫反応を引き起こし、動脈硬化症のリスクを増加させるため、減塩は動脈硬化症の予防にも効果的です。

薬物療法

処方された薬を正しく服用し、定期的に医師の診察を受けることが重要です。

定期的な健診

定期的な健康診断や血圧の測定を受けることで、早期にリスクを把握し、適切な対策をとることができます。

循環器内科