心臓カテーテル手術は、狭くなった冠動脈を広げるための治療法です。2~3ミリくらいの細い管(カテーテル)を手首、肘、足のいずれかの動脈に挿入し、血管の狭くなった部分にバルーン(風船)を膨らませて、血管を広げます。
必要に応じて、血管を広げた部分にステント(小さな金属製の網状チューブ)を留置し、再び狭くならないようにします。
手術時間は通常1~2時間程度で、開胸をしないで済むため患者さんの負担が少ないのが大きなメリットです。当院での入院期間は通常2泊3日程度です。
バルーン治療
ステント治療
ローターブレーター
血管造影室にて心臓カテーテル手術の様子
狭心症治療におけるロータブレーターやダイアモンドバックと呼ばれる医療機器は、経皮的冠動脈形成術(PCI)に用いられるデバイスで、動脈内に蓄積した硬化プラーク(冠動脈高度石灰化病変)を高速回転で削りとるために使用されます。バルーン拡張術が効果的でない場合や、プラークが非常に硬い場合に使用されます。
カテーテル治療の1つですが、より高度な技術のため国からの厳しい基準が定められております。当院では2021年より日本心血管インターベンション治療学会研修関連施設に認定されており使用可能です。