人生100年時代と言われるようになって久しいですが、今後は心身ともに健康で自立した生活を送れる「健康寿命」を延ばすことが、より豊かな毎日のために重要です。特に加齢とともに衰える運動器の健康を保つことは、介護を必要としない生活を維持するうえで欠かせません。
当院の整形外科では、身体の負担を最小限に抑えられる低侵襲な治療として、内視鏡下手術を積極的に導入しています。腰部椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症の手術では、7mmの内視鏡を用いた脊椎内視鏡下手術(FESS)、膝の人工関節手術では、全置換術(TKA)と比べて傷や出血が少ない単顆置換術(UKA)を多く手がけています。これにより、術後すぐにリハビリを開始することが可能となり、早期の社会復帰を目指せるようになりました。
また、高齢者の骨折は健康寿命に大きく関わるため、当院では骨粗しょう症の治療にも力を入れ、骨折を未然に防ぐ取り組みを行っています。
医師、看護師、理学療法士、放射線技師が一体となったチーム医療で、患者様やご家族様が安心して回復に専念できる環境を整えております。痛みやしびれでお困りの方は、まずはお気軽にご相談ください。地域の皆さまの健康寿命を支える取り組みを、今後も続けてまいります。
整形外科医の守備範囲
整形外科とは、人体の運動器の病気や外傷(ケガ)を取り扱います。背骨・骨盤・手・足など、全身の運動器を造りあげている、骨・関節・筋肉・靭帯・腱・脊髄・神経の病気、外傷(ケガ)による損傷、加齢による障害、手足などの先天性疾患(生まれつきの奇形など)を治療します。
1できるだけ運動機能を、元通りにする(運動機能回復)
整形外科治療は、単に病気やケガを治すだけでなく、運動機能を元に回復させることを目的とします。不幸にして、運動機能の回復が十分に得られなかったとしても、残った機能を最大限に活用して、元の状態に出来るだけ近く機能を回復させることも、整形外科の大きな役割です。この際リハビリテーションとの協力が必要なこともあります。
2痛みをとること
運動機能の障害だけでなく、痛みを主とする疾患(俗に神経痛・リウマチなどと言われる病気)の治療を行なうのも、整形外科の主要な仕事です。
3整形外科の治療方法(保存的治療と手術的治療)
整形外科の治療は手術による場合だけでなく、手術をしない保存的な治療も多く行なわれます。整形外科の手術には、さまざまな種類があります。例えば、次のような手術があります。脊髄・脊椎に対する手術・神経の手術・腱の手術・骨の手術(骨接合術など)・関節の手術(人工関節置換術など)等々があり、時には切断された指や手足などの再接合術も行なわれることがあります。
整形外科手術数は年間2,000 件を超え、全国トップレベルの実績です。
手術は具体的には骨折(四肢、骨盤、脊椎など)の治療や神経、腱縫合、血管吻合、人工関節(股関節、膝関節、肘関節など)、脊椎手術、関節鏡を行っており、ほぼすべての整形外科疾患を取り扱っております。当院では同種骨移植を人工関節や脊椎固定術に対して施行しており、手術時間の短縮や術後におこる採骨部の痛みの軽減を考慮しております。