臨床工学科

臨床工学科のご案内

臨床工学科では血液浄化業務、手術室業務、内視鏡業務、アンギオ業務、ペースメーカ管理、医療機器管理業務を行っています。

臨床工学技士とは…

コメディカルスタッフの一職種であり、医師の指示のもと、血液浄化装置、人工呼吸器等の生命維持管理装置の操作および保守・点検を行う専門職です。
病院や医療業界では、CE(Clinical Engineering Technologist・Clinical Engineer)やME(Medical Engineer)と呼ばれることもあります。

業務紹介

血液浄化

透析室業務

2018年にC棟2階に全20床の透析室が新設されました。外来の患者様と移動可能な入院患者様を対象に午前・午後の2クール制で月曜日から土曜日まで透析を実施しております。病棟にも透析室が2床あり、手術後の患者様の透析を行っています。

各種血液浄化業務

持続緩徐式血液透析濾過、血液吸着、血漿交換、血漿吸着、白血球除去療法、腹水濃縮濾過再静脈注射法などの浄化療法を行っています。各種血液浄化の治療を行う場合、CEは管理のため常駐し、24時間体制で対応しています。

内視鏡

当院の内視鏡センターは2室ございます。医師と看護師とともに検査・治療にあたっています。
主な検査は、上部消化管内視鏡検査(EGD)、下部消化管内視鏡検査(CS)、嚥下内視鏡検査(VE)などがあります。
主な治療は、内視鏡的止血術、異物除去術、内視鏡的粘膜切除術(EMR)・ポリペクトミー、内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)、内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP)、食道胃静脈瘤に対する内視鏡治療(EVL)などの様々な検査・治療を行っており、そのすべてに臨床工学科は関わっています。

内視鏡センターでの臨床工学科の役割は、内視鏡スコープの準備・洗浄、出血部位の止血やポリープの切除などで使用するデバイスの操作、画像ファイリングシステムや電子カルテの所見システムの管理など多岐にわたります。
夜間休日の緊急検査や治療にも24時間オンコール体制で対応しており、日々検査や治療が安全かつスムーズに行えるよう努めています。

アンギオ

アンギオ室では循環器内科・脳外科・内科の患者様も対して、様々な血管造影検査・治療をCE2名と医師・看護師・診療放射線技師・臨床検査技師と協力して行っています。
清潔野における医師の介助やデバイスの管理、補助循環装置の操作などを担っています。循環器内科と脳外科では夜間休日の緊急検査や治療にも24時間オンコール体制で対応しています。
また、ペースメーカ外来にて定期的なペースメーカチェックや遠隔モニタリングによるペースメーカの管理を行っており、MRI撮影時等においても各社のペースメーカを扱える体制が整っています。

循環器内科:心臓カテーテル検査・治療、ペースメーカ植込み術(植込み後のデバイス管理)、下肢血管内治療、シャントトラブルに対する治療(VAIVT)

脳外科:脳血管内治療(血栓回収療法・脳動脈瘤コイル塞栓術・頸動脈ステント留置術など)

内科:腹部血管造影・治療

手術室

手術室で使用されている医療機器は日々高度化が進んでいきます。高度化された医療機器の保守管理・機器使用時のトラブル対応を行い、安全な機器の使用をサポートする為に、毎日1名以上の臨床工学技士が手術室で業務を行っています。
主な業務内容としては、麻酔器の始業点検や手術使用機器の終了時点検、脳神経外科手術で使用する顕微鏡の準備、腹腔鏡手術においての光源装置や気腹装置の操作などに携わっています。

医療機器管理

当院には人工呼吸器8台(NPPV・搬送用呼吸器含む)・PCPS 1台・IABP2台・除細動器5台・ベットサイドモニタ69台・輸液ポンプ71台・シリンジポンプ25台・その他(AED・低圧持続吸引器・経腸栄養ポンプ)様々な機器があります。
主に上記の医療機器が安全に使用できているか確認するラウンド業務をCE2名で行っています。他にも、医療機器のトラブル対応や月に2回程度、職員向けに医療機器の勉強会を開催しています。

勤務形態

通常勤務は8:30から17:30で、日替わりローテーションで各自業務を行います。透析業務に関しては7:30からの早番業務や、1時間程度の残業があります。また、2人体制でのオンコールや、持続緩徐式血液透析濾過や補助循環装置が稼働した場合に限り当直も行っています。

1日の流れ

7:30 早番出勤(透析準備)
8:30 通常出勤、各部門に分かれ業務開始
透析室:午前透析開始(穿刺)
手術室:始業点検、手術準備
内視鏡室:上部内視鏡検査準備
アンギオ室:心カテ・脳アンギオ準備
病棟ラウンド:呼吸器等の使用中点検
11:00 昼休憩(業務によって休憩時間帯は異なります)
午後も各部門に分かれて業務
17:30 業務終了後退勤(オンコール2名)

月に2度、1時間程度CEカンファレンスを行っています。

新人教育

当院の臨床工学科の特徴は、日替わりのローテーション業務です。1年目から様々な経験ができます。また、先輩と1対1で教育を行うプリセプター制度を導入しており、毎月プリセプターと進捗を確認し、翌月からの業務に生かしています。

職場の雰囲気としては、日々のコミュニケーションを大事にしており、技士長を中心に和気あいあいとした明るい職場です。平均年齢は30.3歳で、女性のCEも活躍できる働きやすい環境です!

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